エントリー48
No.48 日がえりポテチクエスト
作者:KC.R
ツクール:2000
ジャンル:魔王把握
配信/投稿:可/可
keyword:M字開脚。
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作者コメント:
【眠り姫】
昔々のそのまた昔、茨に閉ざされたお城に眠り続ける美しいお姫様がいました。
噂を聞きつけた男達は一目見ようと茨の森を訪れますが、
歴戦の茨達が姫の安眠を守るため、命を賭して立ち塞がるため誰もお城に入ることができません。
そんなある日の事です。
白馬に乗ったそれはそれは筋骨隆々の王子様が茨の森に訪れると、
屈強な茨達をちぎっては投げ、ちぎっては投げ始めたではありませんか。
茨達が雨のように矢を降らせるも、王子の鋼のような筋肉には到底、刃が立ちません。
茨達が雷のように砲撃を響かせるも、見かけによらず俊敏な王子にはかすりもしません。
これには海千山千の茨の森の衆も堪りません。
やがてどこからか火の手が上がると、森はたちまち、阿鼻叫喚の大騒ぎになりました。
「なんという力強いツワモノだろう」
「あれを押し止めるのは至難の業。もはやこれまでか」
茨達は恐れ入って囁きます。しかしその時です。
「やれやれ。こう騒がしくては、おちおち眠ってもいられない」
「一体全体、今日はお祭りなんだい?」
なんという事でしょう。
騒ぎに目を覚ましてしまった森のお姫様がやって来ました。
姫はその大木のような体をうんと伸ばして、窓の外で赤く煙を上げる森を楽しそうに眺めます。
ちょうどその目の先には、象よりも巨大な茨を素手で丸めている王子の姿が。
その足元には無数の茨達が折り重なり、まるで茨のじゅうたんに降り立つ絵画ような光景でした。
そして王子が顔を城に向けると、そこにはこちらを見る美しい姫が。
二人は一目で気が付き、言いました。
「なんと美しい男だろう!」
「やあ、なんて美しい女性だろう!」
二人は似たもの同志でした。
王子様は巨大な茨を小石のように投げ捨て、城を目指して風よりも速く走りました。
お姫様は堅牢な鉄の城壁を紙のように引き千切り、王子を目指して鳥のように空を跳ねました。
「ああ、この世が終わる」
誰かがぽつりと呟きましたが、それに首を振る者はいませんでした。
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朝から王様に呼び出されたアレックス。
いつものように魔王を倒しに行く一日が始まります。
ちょっと可愛いもしもの世界を、楽しんで頂ければ幸いです。
管理人コメント:
王子様をアレックスに、お姫様を○○○に置き換えてお読みください。
更新履歴:01/02登録&遅刻提出→01/21本体更新→01/27本体更新
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